にゃんフェスかごんま2020
SNS投稿の中で、全文を載せきれなかった「加治木動物病院」さん
の想いをそのまま記載いたします。
●自己紹介と病院の紹介
こんにちは、加治木動物病院の獣医師 佐藤です。
当院の特徴は、待合室は木目を取り入れ白熱球の照明を使かい暖かいイメージを基調にして、
その他、検査・処置室、手術室、入院室、隔離室も完備。機材・機器は、血液検査機器や
超音波エコー装置、動物用内視鏡等々、一次診療に必要なラインナップになっています。
当院の診療時間は平日は午前9時~午後7時(土曜のみ午後6時)まで、日曜・祝祭日は午前中のみ
予約診療ですが休まず診療します、ペットホテル・トリミング等々も対応しています、
その他の詳しい情報はホームページ・フェイスブックでご確認下さい。
-
899-5241 姶良市加治木町木田2101-2 ☎(0995)62-4787
●どのような思いでいつ頃から、TNR活動に携わっているのでしょうか?
当院がTNR活動を始めたのは2002年からだったと記憶しています。
きっかっけは、
「先生、近所の公園にノラ猫がいっぱい居ついて次々と仔猫が生まれているんです、
避妊手術をしてあげたいんですが、経済的な負担が大きくて踏み切れません。」と相談を受けてのこと、
その後は、俗に言う“猫のエサやりさん”たちの口コミで徐々にネットワークが出来ていって
神戸の先輩の先生からの紹介で『どうぶつ基金』さんの協力病院に参加して8年、
協力病院になってからはどうぶつ基金の発行する手術無料チケットの効果もあって
猫のTNR活動における手術頭数が益々増えて行きました。
3年前に『犬猫と共生できる社会をめざす会 鹿児島』さんの協力病院に参加登録させて頂きました。
主に姶良霧島から大隅方面の窓口としてTNR活動をさせて頂いています。
●TNR活動に携わる中で大変なことは?
いつも大変だなと思うことは猫の捕獲のこと。
まずボランティアさん達の労力や苦労には敬意を表したいと思います。
当日捕まらずに手術のドタキャンがあったり、逆に急に捕まって連絡なしに急に持ち込まれ、
てんやわんやで手術をしたことも・・・。
●TNR活動をする際、注意してほしいことは?
まず安全には充分に配慮して捕獲をして頂く事。
TNRをした猫たちとその後の対応をどうするのか、あらかじめ決めておくことが大切です。
つまり、TNRでおしまいにするのか?引き取るのか?
もし病気になったら治療をしてあげられるのか?
様々なパターンに遭遇直面した時のために・・・。
●TNR活動に携わる中で、印象的だったケースは?
捕獲ケージの中で母猫がすでに出産していて、仔猫がおっぱいを吸っていた事!
前日夜に捕獲し、手術当日に当院に持ち込まれたとき母猫に抱かれた仔猫が3匹いました。
捕獲したボランティアさんも猫がケージの中で暴れないよう布で覆っていて分からなかったとのことで、
車で運んでくる時も仔猫の鳴き声はしなかったと。
結果、ボランティアさんと相談し手術は中止し、仔猫たちが育ち離乳出来るまでボランティアさんが
面倒を見ることになり、その後仔猫たちはすくすく育ち新しい里親さん宅へ
命のバトンリレーが出来ました。
その後、母猫は無事に避妊手術を済ませて今でもボランティアさん宅で元気に過ごしています。
●TNR活動が少しずつ定着する中で、野良猫達を取り巻く環境の変化は?
当院でも毎年たくさんの地域猫・外猫・野良猫達をさくら猫にして送り出していますが、
いまだに数が減る様子もありません。
たぶん思うに猫のエサやりさん方の“TNRする”という意識がより浸透し手術までして下さっていることと、
やはりいくら頑張っても捕獲出来ずTNRにもれてしまいまた出産してしまうケースもあります。
それが一向に数の減らない要因のひとつでもあると思います、恐るべし猫の繁殖力の凄さ・・・。
ただ、着実に数のコントロールが出来ている事例もたくさんあります。
これからもボランティアさんたちの協力を得て頑張って手術を担当させて頂きます。
●さくら猫を通して伝えたいことは?
TNR後のさくら猫はどちらかの耳先にV字のカット(さくら耳)が施されています。
数を増やすことのない猫たちです。
もし皆さんがどこかで見かけたらその猫は手術に耐え一生懸命にその場所で生きています。
飼い猫たちに比べるとたぶん短命だとも思われます、是非あたたかい目で見守ってあげて下さい。
そして・・・
TNR活動をしている中で避妊と同時に堕胎の処置もせざるを得ない妊娠猫もたくさん運ばれてきます。
尊厳をもって施術をしています。
いろんな事情・環境で生まれてこられなかった仔猫たちが数多く居たことにも
思いを寄せて頂けたら幸いです。